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第5回日本DMAS主催夏合宿活動報告


8/21(土)、8/22(日)に第5回日本DMAS主催夏合宿を開催いたしました。

今回は新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のため、オンライン上での開催となりました。

21日には講師講義と学生企画を22日には災害シュミレーションを行いました。

 

今回は、東京オリンピックの開催に伴い、【災害医療のおもてなし】をテーマに「マスギャザリングとCBRNE災害」「災害時における外国人対応」について学びました。

講師講義では、

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 救急災害医療分野教授 大友康裕先生より

「マスギャザリングとCBRNE災害」

国立感染症研究所 実地疫学研究センター 二見茜先生より

「災害時における外国人診療」

ランゲージワン株式会社 カブレホス セサル様より

「外国人当事者の体験」

についてご講義いただきました。

 

大友先生のご講義では、東京オリンピックが有観客で開催されていた場合のテロのリスクや地下鉄サリン事件の教訓等についてお話ししていただきました。また、テロ被害者対応のポイントについても学ぶことができ、とても勉強になりました。自然災害以外の災害医療について学ぶ大変貴重な機会となりました。

二見先生のご講義では、外国人の方を診療する際にどのようなことに留意して接するべきなのかということをお話ししていただきました。外国人の方と接する時に「この国の方はこうだ、この宗教の方はこうだ」と捉えるのではなく、その人自身が大切にしていることは何かを考えることが重要ですあると学ぶことができました。

セサル様のご講義では、災害が起きた時、外国人の方が実際どのような課題に直面するのかお話ししていただきました。また、外国人の方がどこから情報を得ているのかや通訳ツールのアプリケーションやサイトについても紹介していただきました。外国人当事者の方のお話を聞けたことで、災害時に外国人の方へどのような対応が必要なのかイメージを持つことができました。

 

学生企画では、「マスギャザリング災害のシュミレーション」と「外国人にやさしい避難所作り」についてグループワークを行いました。マスギャザリング災害のシュミレーションでは、東京オリンピックのマラソンをシナリオに様々なリスクとその対策を考えました。

外国人にやさしい避難所作りでは、避難所で生活する外国人の方のシナリオをもとに対応を考えました。

どちらも、参加者の方が積極的に意見を出してくださり、運営側もとても勉強になりました。

 

今回大変お忙しい中ご講義いただきました、大友先生、二見先生、セサル様、本当にありがとうございました。

また、参加していただいた皆様にもお礼申し上げます。

 

今後とも日本DMAS及び各支部をよろしくお願いいたします。